劇場アニメ「テンカウント」2023年公開決定、立花慎之介&前野智昭がドラマCDから続投

劇場アニメ「テンカウント」ティザービジュアル

宝井理人原作による劇場アニメ「テンカウント」が2023年に公開決定。ティザービジュアル、キャストが発表された。

「テンカウント」は、潔癖症の社長秘書・城谷と無愛想なカウンセラー・黒瀬の関係を描くBL作品。2013年から2017年にかけてBL誌・ディアプラス(新書館)にて連載され、単行本は全6巻が刊行された。

キャストはドラマCD版と同じく城谷役を立花慎之介、黒瀬役を前野智昭が担当。アニメーション制作はイーストフィッシュスタジオ×SynergySP、監督は外山草が務める。併せてキャスト・スタッフからコメントも到着し、宝井は劇場アニメ化について「こうしてアニメ化についてのコメントをさせて頂くことが感慨深く、またひとつの区切りを迎えられたことがとても嬉しいです」と語っている。

宝井理人コメント

こうしてアニメ化についてのコメントをさせて頂くことが感慨深く、
またひとつの区切りを迎えられたことがとても嬉しいです。
監督、スタッフの皆様、そして待っていてくださった
読者の皆様に心からお礼を申し上げます。
ありがとうございます!
私も一視聴者として完成を心待ちにしています。

外山草(監督)コメント

この閉塞感ーー、この息苦しさーー、そんな思いの日々。
コロナ禍というだけではなく、多様性のある時代を。と、あちこちで叫ばれながらも一向に自由が得られないままの生活。
多数派基準の同調意識で象られた社会性の強要。
窮屈な普段着として身に着けているマスクはいつしか心にも着け、
解放を求めるより認めることで他人との距離をうまくとり孤独を強めていく。
そんなこの時代に、知的で刺激的なこの宝井作品をスクリーンに映し出そうという試みは大胆である以上に必然なのでしょう。
主人公ふたりが置かれている場所は現在を生きる我々とリンクします。
すぐ隣にいてもおかしくないふたり(また自分自身であったり)。
ふたりの出逢いの物語は我々をどうカウンセリングしてくれるのか。
平凡で凡庸な自分が挑むにはあまりにも偉大(であり美麗)な作品ですが、
映画館を出た時に、笑顔でまたふたりに会いに行きたくなる、
そんな映像作品を目指してーー。

立花慎之介(城谷忠臣役)コメント

劇場アニメ「テンカウント」本当におめでとうございます!
ドラマCDが終わって月日が経ちましたが、
まさかこんな大きな展開で帰ってくるとは夢にも思っていなかったので
お話をいただいた時にはかなりビックリしましたし、
繊細でかわいい城谷くんをまた演じられて、とてもとても嬉しいです!!
劇場版ならではのクオリティを僕も今から楽しみにしているので、
皆さんも原作やドラマCDをもう一度読み直して聞き直して
しっかり劇場版に備えていてくださいね!!

前野智昭(黒瀬陸役)コメント

制作決定のお話を伺った時からずっと楽しみにしていました。
心理描写や背景が繊細な作品なので、
ドラマCDの収録の際も独特の間や呼吸を意識したのですが、
アニメ版ならではの難しさも多々ありました。
特に黒瀬は喋り方が独特なので、
その辺りはスタッフの皆さんと相談させて頂きながら、
とても丁寧にアフレコさせて頂きました。
城谷役の立花さんともしっかり掛け合いをさせて頂きましたし、
長く携わらせて頂いている「テンカウント」を、
また違った形で皆さんにお届けできることが本当に嬉しいです。
ぜひ、原作やドラマCDと併せまして、
アニメ版も楽しんで頂ければと思います。よろしくお願いします。

劇場アニメ「テンカウント」

2023年公開

スタッフ

原作:宝井理人『テンカウント』(新書館ディアプラス・コミックス刊)
監督・脚本:外山草
キャラクターデザイン:島崎知美
アニメーション制作:イーストフィッシュスタジオ×SynergySP
配給:ポニーキャニオン
製作:テンカウント製作委員会

キャスト

城谷忠臣:立花慎之介
黒瀬陸:前野智昭

(c)宝井理人・新書館/テンカウント製作委員会